RENOVATION

京都祇園にある京町家を改修して日本では初上陸となるベルギー王室御用達のチョコレート専門店をつくりました。この古民家の築年月は不明ですが、聞くところによると明治35年という話もあり、実際に京都のこの辺りには現存している古い旧家を大切に保存しながら喫茶店やショップとして再生している例は大変多いのだそうです。
クライアントの社長はベルギーまで何度も足を運び、これまで日本では誰も手にすることの出来なかった伝説的なチョコレートを契約にこぎつけた経緯をお持ちで、京都での初出店への情熱と意気込みには圧倒されるものがありました。
建物は想像以上に古く、躯体の補強工事を慎重に進めながら、社長の会社の方々とデザインや機能について打合せをおこないました。通りをぶらっと歩いていると目に留まるファサードには大きな窓を入れてお店のロゴを配し、プレゼント用の可愛い包みを並べられるカウンターを設置しました。
難しい現場でしたが京都祇園という場所で古民家を生まれ変わらせることが出来て貴重な体験となりました。